意外といる先生の実態
個人的な話でたいへん申し訳ないのだが、とある工学系の大学教授と口論になったことがある。
なんと、その先生、"有限なものは計算可能だ”と言って譲らなかったのである。
"あのー、組み合わせ計算ってご存知ですか?”
"誰に向かって話しているの? 知らないわけが無いでしょ”
"だったら、五十音を全部並べて、作成可能な俳句を全部作ることもできると思っているんですか?”
"出きるよ”
"あのー、50の17乗って、いくつになると思います?“
"ただ単に並べるだけだから、すぐにできるだろ。何が言いたいの?”
"普通に考えて、0が17桁並ぶということはわかりますよね。普通に並べ変えて出力するだけでもどのくらいかかると思います? 1nsで一つできるとして、1秒でも0が9桁しか減らないんですよ。1時間は3600秒なので4桁しか減らないですよね。一日で2桁、一月で2桁。これで何とか間に合いますよね”
"だったら、一月で計算できるじゃないか”
"あのー、0の数だけで話しているのであって、50の17乗ですから、実際にはもっと大きくなりますよ"
"並列計算すれば大丈夫だろ”
"並列計算してもプロセッサの数だけしか短くならないんですけど……”
"でも、できることには変わらないだろ”
私はそこでもう話をするのを諦めた。元々はアナログ回路を専門とした先生なのだが、数値計算の怖さを理解していないのである。特に、べき乗による計算量の爆発が理解できないのだ。
で、恐ろしいのは、この先生、工学の教授ということで、ディジタル回路も教えているという点だった!!
うーん、象牙の塔にもこういう人っているんだなー、学生さんはかわいそうだなぁと思った瞬間だった。
ちょっとは概算でも良いから、考えるくらいの知恵が欲しかったな……。
他には、部品屋さんで5Fのコンデンサが欲しいと無茶なことを言っている人もいたし……。"授業で必要なんだ”とか言っていたし……。
あと、授業で教えたいから光ファイバ通信の原理を教えてくれないかという電話を受けたこともあった。パラレルとか232-Cから進歩していないのね……。
まあ、先生というだけで、万能だとは信じちゃいけないという事だね。
どこの世界にも知ろうともしない人はいるということで。
というわけで、参考書を紹介しておく。これ、簡単でかつわかりやすく、しかも重要な点は押さえているのでおすすめできる。
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コメント
|他には、部品屋さんで5Fのコンデンサが欲しいと無茶なことを言っている人もいたし……。
東北大の西澤先生がまだ学生だったころ、物のない時代だったので、一斗缶に金属板と油を入れて実験に必要な大容量コンデンサーを作ったという話を思い出させてくれます。
投稿: 林 譲治 | 2009/07/03 09:47
今でこそ大容量のコンデンサが実現できましたけど、一斗缶というのは凄いですね。
強電で使う1Ωのリボン抵抗の大きさにビビったことはありましたけど、コンデンサの場合、さすがにそれだけの大きな器を用意しても、キャパシタンスはそんなに稼げないですよね。
今はトリマになっちゃいましたけど、バリコンのような大きな機械式の可変キャパシタを使っていたというのは、素直に凄いなぁと思います。原始的でも、理にかなっていますからね。
頭が半導体に慣れすぎてしまっているのかもしれません。反省。
投稿: 大野典宏 | 2009/07/03 10:13